カメラの露出を決める基本パラメータ3つはご存知でしょうか?
絞り、SS(シャッタースピード)、ISOの3つです。この3つのパラメータの設定値の組み合わせで写真の明るさが決定します。
その中でも、絞り、SSとは少し異質なISOについて解説致します。
絞りとSSについては過去記事を参考にして下さい。

ISOとは?

ISOは写真を明るくする為のパラメータです。基本は絞りとSSを使って露出を調整するのですが、それでも明るさが足りない、、!となった時の泣きの一手で使えます。
この値を上げると絞りやSSを調整せずとも写真の明るさを上げることができます。
じゃあ写真が暗かったらISOを上げれば良いんだ!と思うかもしれませんが、それだけでは終わってくれないのがこのパラメータ。ワンピースでいえば悪魔の実、デスノートで言えば死神の目のように強大な力にはリスクがつきもの。ISOは上げると写真が明るくなりますが、その代わり写真の画質が落ちてしまいます。

イメージ的にはこんな感じです。絞りを最小にしてSSを手ブレしないギリギリまで下げたのですが、それでも暗かったのでISOを上げました。(ISO : 12800)

拡大すると画質の低さが分かります。イメージ的にはザラザラしたような写真になってしまいます。これがISOを上げることによるデメリットになります。
どうやって使いこなせば良い??
『せっかく良いカメラで撮ってるのに画質を落とすなんてもったいない!ISOは上げない!』と思った方。めちゃめちゃ分かります(笑)
僕もISOの存在を知った時は意地でもISOを上げないように意識していました。が、絞りとシャッタースピードの限界にぶち当たると、どうしてもISOを上げないといけない場面が出てきます。

イメージ的にはこんな感じです。絞りとシャッタースピードを追い込んだうえで、足りない分をISOで補填する、という使い方が一般的だと思います。
カメラにもよりますがISOは100から始まります(スペックが高いカメラは100以下に設定できます!)
100、125、160、200、・・・・と謎の間隔で数字が上がっていきます(笑)。上がれば明るくなる、と覚えとけば十分です。
また、ISOを上げれば画質が落ちる、と言いましたが、実際のところISO100とISO200なんて差はパッと見で見わけがつきません。

こちらの写真はISO1000で撮りました。スマホやPCの画面で見る程度だと全然問題ないのではないでしょうか?
ISOを少し上げたところでパッと見で分かるような画質の低下は起きません。大事なのは自分がどこまでISOを上げるのを許容できるか、を把握することです。例えば僕の場合、ISO1600までなら躊躇わず上げます。ISO1600程度の画質の低下は気にならないからですね。ただ、6400を超えてくると、ちょっと画質が気になるので上げたくないな、と思っています。(上げないと仕方ない時はもちろん上げてます)
このように自分の中でどこまでOKかの線引きを持っておくと、写真を撮る時の参考になると思います。ISOと画質低下の関係はカメラ毎に異なるし、どこまで画質の低下を許容できるかは人それぞれなので、ISOを変えながら写真を撮ってみて自分なりの線引きができればOKです!
まとめ
今回はISOのご紹介でした。写真の明るさを決める3つのパラメータの中でも少し異質なものなので、少し戸惑うかもしれませんが、この記事が参考になれば幸いです。
他にもカメラの使い方や知識について解説しているので是非読んで行って下さい!